飲食店になったワラ515



ワラ515

昭和60年4月8日 多度津にて撮影。



まずは、残念ながら飲食店状態での撮影はありません。

その飲食店が存在していた場所は、

高松駅高徳線0番ホーム奥にあった詰所の向かいあたりで営業していました。

国鉄解体への動きが始まった頃、まずは不要な貨車の販売が行われ、

鉄道車両を飲食店への転用は特に珍しい事ではありませんでしたが、

たまたま3桁ナンバーなので珍しさのあまり撮影していた貨車だけに、

高松駅前に飲食店として出現したのには大変驚きました。

地元ネタとしてもネット上に情報はなく、

あらゆるワードで検索しても以前はヒットしませんでしたが、

奇跡的にも撮影されている関東在住の方がおられ、

昨年末に画像をツイッターに公開して戴き大変驚きました。(ワラ515 高松で検索)

私の記憶では開店当初、「喫茶ワラ」という名称で、

かすかに当時の職員氏と入店した記憶がありますが、

公開画像の居酒屋・洋風レストランといった名称は記憶にありません。

また、貨車はワラ515の1両だけだったと思いましたが、

さらに1両貨車が設置されているのが確認できます。

「喫茶ワラ」から居酒屋・洋風レストランへ改装した時に、

貨車1両を追加した可能性もありますが、

当時はそこまで意識していなかったので、あくまで推測に過ぎません。

本物の警報機や、取り付けられた看板の「ワラ」字体は記憶通りです。

また、「どっきん四国」のポスターも懐かしいですが、

当時はあちこちに掲示されていたので印象にありません。

おりしも国鉄解体の頃、余剰人員対策の飲食店である事は察しはつきますが、

飲食店としての営業期間は短く、5年位で廃業となったと思います。

ちなみに、このワラ515の全検は、「57−2 新小岩車セ」 と表記されていました。


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