管理者の撮影データ記録

− 撮影データの記録とネガの管理 −


最近はデジカメの普及により、カメラ本体のデータは記録の必要がなくなってきましたが、
銀塩全盛期においてはすべてのデータは手書きでしか残す事は不可能でした。
私自身は鉄道写真を始めた小学生6年の時より撮影データをこまめに記録してきました。
鉄道サイトやその掲示板を拝見すると、撮影データを記録していない人はかなりいらっしゃるようですが、
最低でも撮影場所・撮影年月日のないものはどんなに古いもの・貴重なものでも記録価値としては半減してしまうと思っています。
デジタル時代の世の中ですが、アナログ時代の記録管理法なども知っていただければ幸いかと思います。


<モノクロネガ>

ネガ   ネガ

ネガは1から通し番号でモノクロネガ30シートを一括りとし、6括り+10シート分括り、合計190本撮影した。
モノクロネガの98%以上は四国に関する撮影。
ネガシートの再下段に、通し番号や日付などのおおまかな撮影データを記載してある。
最後のネガである190本目はもちろん、「石灰石輸送完遂」である。
DF50「土佐路号」は115本目で、それ以降はDF50廃車留置・DE10・宇高連絡船が主な撮影である。


<モノクロネガのベタ焼き>

ベタ焼き

一部のモノクロネガはベタ焼きをしてある。(通し番号69〜149)
ベタ焼きは結構手間のかかる作業ですべてのネガには作業していないが、
時が経ち、記憶が薄れてくるほどネガでの確認よりはるかに便利。


<カラーネガ>

カラーネガ   カラーネガ

すべてフジカラーでネガシートカバーに入れて保管。
ネガカバーにタイトルを書き、ネガシートのモノクロ同様簡単な撮影データを記してある。
ネガカラーはガキ鉄時代撮影の昭和50年1月、大阪駅での撮影から昭和55年4月の四国まで64本。
モノクロネガと同様に1〜の通し番号を付けている。
ネガカラーは一見して変化は見られないが、スキャンすると特に初期のネガに変色・退色・歪みが見られる。
カラーネガはラボで現像後、完全に乾燥しきれないまま閉塞されたネガシートに放り込まれるので、
さらにカビ発生などの劣化を加速させているのではないだろうか。
周期的にネガシートから出して乾燥させるのがいいのかもしれない。


<撮影データ記録ノート>

ノート

現在のノートはガキ鉄時代後期のカラーネガ(若干ポジも)の記録分も含めて2冊である。
1冊目は、ネガカラー昭和53年8月23日、山陰本線・田儀〜波根での撮影から
昭和55年4月5日の四国での撮影まで(カラーネガ通し番号37〜64)及び、
モノクロネガ昭和54年、東海道本線東淀川付近撮影〜昭和58年7月31日の四国での撮影。
(モノクロネガ通し番号1〜102)
2冊目は、四国での撮影〜石灰石輸送完遂。(モノクロネガ通し番号103〜190)
実際にはガキ鉄時代に撮影したものを記録した1冊があったが、結婚での物品整理で誤って破棄してしまった。


<撮影データ記録>

データ記録   データ記録

撮影データは撮影直後に一旦メモ帳に記録し、帰宅後にネガを確認しながらノートに清書した。
記録内容は見出しにネガ通し番号・撮影年月日・使用フィルム・タイトルを書き、
左端から、コマ番号・列車名・車両形式・シャッタースピード・絞り・撮影場所・列車番号・
使用レンズ・フィルター・日付(フィルターと日付は記載必要な場合のみ)を記録。


<ネガの保存>

モノクロネガの保存   ネガカラーの保存

ネガの保存は、カラー・モノクロを別々の箱で保管。
モノクロは数年前に嫁の不要になったライスボックスに変更した。
カラーネガはガキ鉄時代から放り込んでるお菓子?のプラケース。
保管箱には画像では見えないが、底には乾燥剤(お菓子用の消石灰)をぶちまけ、
さらに乾燥剤の取替え時期を逃さないように引き出用の乾燥剤を入れてある。
ちなみに、画像の山口百恵のネガカバーはVer2であり、Ver1と写真は同じでVer3で別の写真となった。
尚、山口百恵の次は岡田奈々であった事も付け加えておきます。(笑)


<リバーサル・フィルム>

ポジの保存

使用フィルムはコダクローム(KM・KR)のみ使用。
リバーサル・フィルムは、「秘境号」・「土佐路号」と
ネガ・カラーからモノクロ・フィルムに完全移行する期間に一時的使用した。
当時は金銭的な問題や、あえてポジで撮影する必要性はなにもない、
そして、カラーフィルム(ネガ・ポジ)は長期の保存には耐えられないという一説が当時はあり、
特殊な撮影でない限りモノクロでの撮影のみに徹した。
また、カメラを2台使用しての撮影も中途半端な撮影になる恐れがあったのでこれを否定した。
一番古いリバーサル・フィルムでの撮影は昭和54年の終わりであり、
適当に番号を付けて撮影データ記録ノートに記載した。
コダクロームは退色や変色に強いらしく、私の所持しているポジにも変化はありません。
ポジは友人から貰い受けた専用のケースに収容、適度に空気に触れているのがいいのかも知れません。


<アルバム>

本棚   アルバム

一応、四国で撮影したもののみ写真をセレクトして撮影順にアルバムに張っています。
ただ、現在では引き伸しなどもはやできる状態・環境ではなので、
「秘境号」の手前でその作業もストップ、今後も増える事はないと思われますが、
銀塩プリントの美しさはデジタルでは味わえないのでもったいない気はしています。


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